著者アーカイブ: 伊東誠三

通常であれば、石膏ボード+クロス、若しくは合板の壁への手すり設置工事が多いのですが、今回の工事は、漆喰塗り(下地はラスボード+プラスター塗り+漆喰仕上げ)しかも「階段てすり」です。実際に工事を行った方は理解できると思うのですが、斜め部分と踊り場の水平部分との取り合いが、下地の位置により望む位置や高さになりにくい事があります。この階段は、2階に寝室がある78歳弾性で軽度の脳梗塞の方の工事です。

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この建物は、築40年の鉄筋コンクリート造です。80代のご夫婦の二人暮らしで、イチゴ農家のため、外から直接浴室へ入れるようになっています。元々の浴室は寒いばかりか段差もあります。手前が洗面脱衣室で、廊下を挟んでトイレがあります、今回の工事では、この水廻りを一体化して、この先に備えようといった考えで工事を行いました。広い水廻り空間となりました。

 

頸椎損傷者(車いす利用者)の家づくりのため、昨日、所沢市にある国立リハビリテーション病院へ行ってきました。多くの方は見慣れないと思いますが、この写真のある浴室で、一人での入浴が可能となります。青い床の部分が体を洗うためのスペースで、背もたれがついています。手前のある「くり抜き」は、車いすのフレームを入り込ませ、マットへの移乗を楽に行うためのにあります。一番奥が沐浴をするための浴槽が設置されています。普通のユニットバスと比べても、そのスペースや形の特殊性も大きく異なります。

この事例は、脳梗塞となり左半身麻痺による後遺症と左膝痛をもつ70代後半の女性を、日常生活のほぼ全般をご主人が介護している事例です。それまでは介助用車いすにて、リビングから寝室へ移動するのですが、見た通りの開きドアでの有効開口寸法も735mmと狭く、敷居の段差もあり室内移動にも困難極めるものでした。今回提案したのはアウトセット引き戸です。これは上吊り式で敷居もなく、開閉時のブレーキもあり動きもスムーズです。有効開口も815mmとなり、移動環境は格段にアップしました。この引き戸の工事は相当数行いましたが、どのご家庭でも大変大好評を頂いている工事の一つです。

脳梗塞を発症し、左半身麻痺のある74歳女性の改修工事です。専用居室である和室6帖にベッドを置き、排泄も移乗介助によりポータブルトイレにて行ってきました。室内の移動はご主人による介助用車いすによる移動です。今回のご相談は、排泄環境の改善と整容(洗顔)環境の改善のご依頼でした。玄関ホールとなりに位置するこの和室は、床の段差も60mmあり、車いすでの移動も困難極めるものでした。工事の内容は、それまで押入だったスペースを専用トイレとし、床の間だったところへ洗面台を設置しました。また床も檜の長尺フローリングとしたことにより移動環境も改善しました。

支援学校へ通う13歳男性のケースです、日常生活は全般にわたり母親による全介助です。今回は母親一人で入浴介助を安全にしかも楽に行いたいという相談でした。既存の浴室は段差のあることや、石貼りの壁、窓開口は大きく二カ所も設置してあり寒々しい浴室でした、工事はTOTOサザナ1620のユニットバスとしました。体を洗う動作は、予めスリングシートを敷いた入浴用の可動マット(改修前写真参照)上で行います。リフトは浴槽へ入れるために使用します。このリフトは(株)モリトーさんのようなクレーンタイプのアーム式ではなく、ミクニさんの垂直上げ下げタイプです。大変喜んで頂いた工事となりました。

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介護リフォームではありませんが、会社の近くで昨年12月より工事を行っていた現場が終了しました。ビフォー写真は散らかっていればいるほどアフターの写真が映えるものです。勝手口も移動し機能的なキッチンとなりました。ちなみにTOTOのミッテです。

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それまでは何とも思わなかったトイレの開きドア(有効開口寸法680mm)でしたが、脳梗塞となり室内移動は全て車いすです。それまでトイレは車いすからの自力トランスファー(移乗)となり、便器の近くまで行く事が出来ず不便をしていました。今回は廊下を挟んだ専用居室から便器の近くまで行けるようにドアを撤去し、有効開口寸法を850mmとしたアウトセット引き戸(上吊り式)を設置しました。今までは廊下へ車いすを止めてトイレ内部のモルテンの手すりを頼りに移乗していましたが、この工事により便器近くなり移乗動作もスムーズに行えるようになりました。ご本人はもちろん、ご家族様にも大変喜ばれた工事です。

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本日、TOTOさんより展示用パネルの試作品が送られてきました、何でも今月末より新宿のTOTOさんのスペースで展示されるそうです。頂いたのは「東京地区ブロック別奨励賞」(テーマ別トイレです)表彰されることは励みになりますね。

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