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活動レポート

現在日本では、高齢者だけの世帯が増えています。子や孫と同居していれば若い世代と暮らし一緒に食事を取ることで、十分なたんぱく質やカルシウムなど足りなくなりがちな栄養素を十分に取ることができますが、単身の生活では食事が簡素になりがちで、低栄養のために健康が脅かされる事もあります。

今週は「調理と食事」についてお話します。

調理は作業手順を組み立てたり、手指に複雑な動作を伴います。
反面、食べる楽しみと共に作る楽しさもあり、生活にメリハリも作れる生活動作です。
まずキッチンと居間食堂の位置関係ですが、日常的にコミニュケーションが取り易く居間や食堂に目配りのできる対面式がおすすめです。
住宅建築の条件などにもよりますが、一般にキッチンは直線的で動線が単純なI型と広いスペースを必要とする事や、体の向きを変えなくてはなりませんが、移動距離が短い90度に曲ったL型キッチンとに分類されます、いすれにしても狭いスペースでの調理作業となりますので、合理的に配置計画したいものです。

現在市販されているキッチンカウンターの高さは800〜850センチと二種類あります、調理は短い時間の作業ではありませんので、立っている事が辛く感じる事もあります、これはシンクを低めに設定し、収納部分のパネルを引っ込ませ椅子に腰掛けることにより解決できます。
調味料などの棚などは、目線に設定すると使い易くなります。

次にコンロですが、最近では電磁調理器(IH)が主流となりつつあります。
これは火を使わない事、袖口着火などの危険がない事がその大きな理由です。
換気扇のスイッチも手元で操作できるものもあります。
また加齢に伴い視覚・嗅覚の衰えによる認知能力の低下に備え、火災警報機やガス漏れ感知器などを設置しましょう。

また食卓テーブルと椅子の高さにも注意をし、正しい姿勢で食事をする事も誤嚥防止などには大事な事です。
高齢者の場合、日常生活動作は栄養と密接に結びついています。
安全に快適に食を楽しむ空間としたいものです。

 CASE 001 甲斐市 M邸

CASE002 北杜市 I様邸