著者アーカイブ: 伊東誠三

主に、1階が生活スペースとなっている場合は問題ありませんが、生活空間が2階となっている方の場合、どうしても階段を利用しなくてはいけません、最近の住宅の階段の特徴として、蹴上げ(高さ)や踏み面(奥行き)はゆったり計画された階段が多いのですが、一頃に作られた階段の多くは勾配もきついばかりか、蹴上げ(高さ)も足腰に大きな負担のあるものでした、こうした危険な階段へは手すりの設置が有効となります、写真は昭和40年代に建てられた鉄筋コンクリートの住宅です、手すりの高さの決め方は一般に、階段先端より垂直方向へ750mm〜800mmを目安に設置します、写真のにあるようにテープを貼り、下地位置も入念に確認しながら作業を進めていきます。安心安全な昇降には欠かせない「手すり」です。

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浴室での手すりを考える場合、トイレでの手すり計画と違い、洗体動作、浴槽へ入る時、出入りや沐浴姿勢からの立ち上がり動作、更に入浴椅子の使用の可否、人的介助の量や質など、「浴室の手すり計画」には様々な要素を織り込みが必要となります、一般論的に言うと、出入り用(オフセット)と、浴槽への出入りでの跨ぎ時の竪手すり、沐浴からの立ち上り用の水平手すりの三カ所が基本となります、写真は奥にL型、浴槽奥へ水平400mm、出入り兼用900mmと立位保持のため1.100mmの竪手すりです、この決定プロセスには、自信の動作において本人の強い希望で設置しました、これで安心安全な入浴が可能となりす。

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今から15年前のこと、ちょうど介護保険が始まった平成12年、この資格と出会い勉強を始めた事がきっかけとなり、私の「建築×福祉」のチャンネルが動き始めました。この間、多くの方々に応援してもらったり、助けて頂いた事により、今日の私ががあります。この「福祉住環境コーディネーター」とは、東京商工会議所が行っている検定試験です、毎年7月と11月の年二回行い、来月で34回目となります、私は3級と2級は平成2000年に取得し、1級はそれから7年後の2007年、4回目の挑戦で山梨県取1号として取得しました。現在では、介護保険を使った住宅改修工事など、およそ600件を超えるようになりました、www.介護リフォーム.comやこのブログでは、改修事例などを通じ、最新の技術や情報などをアップしていきますので、これからもどうぞご贔屓にお願い致します。

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一般に家の出入り口には段差が付きものですが、足腰にハンディがある方にとって、その多くは移動を困難にしている「バリア」となります、これらの解消のために、緩やかな勾配のコンクリートスロープなどしっかりした物を計画する場合と、簡易的にレンタルのスロープを設置する場合があります、写真は様々な形状のアプローチに対応すすため、カーブとなったりするスロープものです、レンタルのスロープと言えば直線スロープを想像しますが、こうした福祉用具のおかげで、家のどのような形に福祉用具が対応してくれます、日進月歩の技術ですね。

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先日の福祉機器展で気になった福祉用具を数回に分けて報告します、今日はその第一回目です、排泄行為は、三大介護の中で、一日のケアが最も多い排泄ケアです、これ尿意や便意を催した時に本人のペースで行う必要があるため、介護者にも精神的にも身体的にも大きな負担がかかります、介護されるご本人も恥ずかしさや申し訳ないという気持ちから負担がかかってきます、ここでご紹介するのは、在宅でのポータブルトイレです、これは予め専用の凝固剤を入れたあと、作動ボタンを押すと自動でラップが熱処理されることにより、臭いもなく衛生的に使える福祉用具です、もちろん福祉用具購入費目の対象となります、精神的にも「ゆとりのある介護生活」の実現に貢献します(日本セフティー株式会社)

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この会は、「安心して住み続けられる街づくりを目指して」誰もが長生きしてよかったと言える甲府市にしてくため、2006年に設立されました、会員は、一般市民、ヘルパー、相談員、ケアマネージャーや介護職員を中心に、介護保険を中心とした学習会や市長対話など幅広い活動をしています、今般は、メディカルソーシャルワーカーや税理士により「日本国憲法から見た、介護保険改正への対処法」として学習会を開催しました、この会へは私も参加して11年となります。

詳しくはホームページをご覧下さい。

http://kofu-yokusurukai.com/

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10月7日(水)〜10月9日(金)まで、東京ビッグサイトにて、14カ国、1地域の522社による最新の福祉機器20,000点を総合展示するイベントです、今年で42回目の開催です、毎年上場企業から中小企業までによる様々なアイディアを見る事が出来ます、昨日は写真も多く撮影してきましたので、次回以降ご紹介をしていきます。

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平成26年度老人保健健康増進等事業国庫補助事業として、この春に住宅改修事業者用研修テキストが完成しました、介護保険が始まってから15年目にしてようやく出来たということです、介護保険法には事業者要件など数多くの許可制度や届出制度などがありますが、これまで全くなかったのが「住宅改修の事業者要件」です。要するに誰でも出来たわけです、写真の記事は2014年1月の東京新聞です、国全体で毎年410億円の支給額があるものに「ノーチェック」だったということになります、このテキストはすでに各県には配布が終わり、市町村へ配布されるようですが、これを使って研修制度や事業者登録を行うかどうかは市町村の判断だそうです、社会保障費は膨らむ一方ですがどうなってしまうのでしょうか。

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南アルプス市内での工事です、下肢に障害がある70歳男性のための工事です、奥様の運転で出かける際、玄関ポーチから直接駐車場安全に行けるようにしたいというご相談でした。介護保険上では段差解消工事でありますが、手すりまで設置して合理性を考えた計画して許可された事例です、花壇を巾800mm程度解体して新たにコンクリートを打設した上に、既存のものと比べて滑り難いタイルとした上で、手すりを設置した事例です。安心安全な出入りが可能となりました。

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2002年以降これまで合計で約3万5千人を対象に我々が独自に行ってきた健康調査です。新築の高断熱高気密住宅に引っ越した人を対象としており、回答者の中心は、30代~40代の働き盛り世代とその子ども世代である10代までの男女です。

気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、関節炎、アレルギー性鼻炎など15の諸症状について、引っ越し後の変化を尋ねたこの調査では、大半の症状に明らかな改善が見られます。特に省エネ等級4以上など、より断熱性の高い住宅へ引っ越した人ほど改善率が高くなっています。せきやのどの痛み、手足の冷えなどに限らず、アトピー性皮膚炎など肌の悩みについても高断熱高気密住宅への引っ越しで改善が見られるというのは、注目すべき点でしょう。これは住まいが暖かくなることで身につける衣類の量が減るからではないかと考えられています。

人間の皮膚が衣類から受けるストレスは想像以上に大きく、化学繊維やウール、ゴムなど肌を刺激しやすい衣類を多く身につければ当然ながら肌への負担は増します。着衣量が減ることでアトピーの引き金となる衣類からの刺激を小さくすることができます。

「断熱を高めると健康になる」という裏付けの資料です、手すりや段差解消と共に考えたい事です

(出典 近畿大学 岩前 篤教授)

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