月次アーカイブ: 6月 2015

久しぶりにキッチン改修工事です、現在どこのキッチンメーカーにおいても、色や形状の他にも食器洗浄機能、お掃除も楽になった換気扇、IHクッキングヒーター、軽く動く引き出しの収納や節湯水栓など、数多くの機能を持たせています。

現在では、こうした機能や形デザインなどの実物も見る事の出来るショールームもあちこちにあり実物を確かめて様々なパーツの選択が可能となりました。

写真は5月下旬から6月上旬にかけて工事をした事例です、このキッチンを使われる方は、85歳で一人住まいの女性です、奇麗になった上に使い易くなった事を大変喜んで頂きました、また内窓設置の断熱改修やバリアフリー工事も行い「住宅エコポイント」も頂きました。

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建築基準法では、原則床高さは地盤面から450mm以上と定められています、一般の住宅では、玄関ポーチの階段や、玄関内部の上框部分の設計においてこの450mmを処理していきます、また車いすでの出入りを考えた時、スロープが技術的にも介助負担的にも合理的であればお勧めする場合もあります。

今日紹介するのは、車いすでの出入りを考慮した計画で、段差解消機を設置した事例をお見せします、スロープと違い、狭い場所での設置も可能な事や、電源さえあれば容易に設置出来、現在介護保険でもレンタルも可能となり、その需要は増えてきました。

事例の写真はレンタルではなく、購入された事例です、腰椎損傷のため車いすを使用しています、専用の居室(和室6帖間)から外出を容易にするために設置しました、自分一人で操作しています。

但し、設置するための土間コンクリートは介護保険の対象外となり自己負担となります。

福祉用具を上手にマッチングさせ、住環境を整備することにより、一人で出来る事を増やす事が出

来ます。

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従来、一般的な住宅の浴室は在来工法で、壁はタイル貼りやモルタル+吹き付け塗装、天井はバスリブ、床はタイル貼り仕上げが普通の施工でした、また入り口も内開きドアや折れ戸などの多用や、断熱計画などおかまいなく、現在においてその多数は使い難くなっています、現在浴室のリフォームでは「ユニットバス」が主流です、段差解消ばかりでなく浴槽のまたぎ易さ、節湯シャワー水栓、手すり、断熱浴槽、浴室暖房機など、わずか1坪の中に多くの機能を持たせています、またお掃除もし易く衛生的です、写真は今月上旬に完成した80代ご夫婦宅の改修事例です。

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通常であれば玄関からの出入りが一般的ですが、車から玄関までの距離があったり、飛び石などの段差があったり、また玄関から入り寝室への動線が不整合である場合など、別な本人専用の入り口も考えなくてはならない事例があります、こうした事から勝手口からの出入りを希望されている本人やご家族から「もっと安全に出入りが出来るよう」というご相談でした(玄関からだと距離もあり、段差もきついためこうなりました)

手前は倉庫です、ご本人は固定式歩行器を使っている(杖と併用)ことから、一段の踏み面奥行きは600mmとし、およそ150mmの階段と手すりを設置しました、奥行きも2.500mmとし、ゆっくり、ゆったりと安全に昇降が可能となりました、これなら一人でも安心です。

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山梨では山間地も多いため、家の出入りなどに段差が発生しやすい事があります。

平地では良いのですが、前面道路条件などによりスロープでもまかないきれない高さがあります。

写真は高低差1.400mmの玄関入り口です、歩行がおぼつかなくなるとかなり危険で、転落でもしたら大変な事になるのは明白です。(いままでは杖で昇降していました)

提案は、安全安心に昇降できるようにということで、両側へ樹脂製の手すりを、段鼻+800mmに、左右550mm間隔で二カ所設置しました、これなら安全な昇降が可能です。

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開きドアを、引き戸に変更する工事です、以前にも書きましたが、室内移動のバリアの一つに室内ドアがあります。写真は、玄関ホールからリビングルームへの入り口です、完成した写真は、リクシルのアウトセット引き戸です、上吊り式で非常に軽く動く事が可能です。寸法もオーダーで製作してくれるので、どんなドアにも対応が可能となります。

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